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「DJとクラブシーン」について [DJ / CLUB]

Berghainの記事(コレ→http://jinno.blog.so-net.ne.jp/2008-11-10-1 )を書いていた浅沼優子さんに興味を持ち、色々と調べてみました。

浅沼さんは、High Tech SoulやUNKNOWN SUSPECTなどのクラブカルチャー映画の字幕などで活躍されているライターさん(&通訳)。

彼女の書く文章は現場で感じた事をダイレクトに書いている事が多く、素直に共感持てる人だなって思いました。

以下、浅沼優子さんの「DJとクラブシーン」について書かれていたものを抜粋します。
http://musicshelf.jp/?mode=static&html=special_d14/page3

―――――――――――

当たり前なんですが、取材して感じたことは、何と言っても「やっぱりみんな音楽が好きなんだなぁ」ということ。

特にDJ HIKARUとdj Kentaro、Prins Thomasは「聴きながら喋りたい」という要望で、実際に目の前で曲をかけながら話してくれたんですが、やっぱり自分の好きな曲のことを喋っているときはとても楽しそうで、生き生きしていました。

もう一つは、DJは大きく二つのタイプに分かれるのかな?ということ。

大きく「知識派」と「感覚派」がいるように感じました。
優れたDJは、もちろん知識と感性の両方を備えているんだけど、より一曲一曲を体系的に聴き、曲やアーティストに関する知識が豊富な人と、純粋に「音」だけ聴いて判断している人。

DJ SpinnaやPrins Thomas、もちろんGilles Petersonも、明らかに前者タイプ。
いわゆるレコード・コレクターで、幅広い音楽のことを本当に良く知っています。

反対に、DJ HIKARUはよくプレイしているレコードでもアーティスト名を知らなかったり、どこの音楽なのか意識せずにかけていると知って驚きました。
でも、その分「音」に関する記憶力がすごい。

さらに、今回紹介したDJのほとんどが自ら音楽制作もしていますが、その多くはDJとしてキャリアをスタートさせ、その現場でのノウハウを生かした音楽を作るというパターン。

この中ではLarry Heardだけが例外で、制作から初めてDJもするようになったという人ですが、実はこの後者のパターンも多いんです。
でも、後者の場合は、DJとしても成功する人は限られています。
それは、やはりパーティーの現場を知っていないと出来ないから!

結論としては、やはりどれだけDJ自身が素晴らしいパーティー体験をしているか、ということが重要なんだと思います。
本人が「いいパーティーとは」というイメージを持っていなければ、いいパーティーが作れるわけありませんものね。

何はともあれ、現場経験を積むのみ!と再確認した次第です。


私がクラブに遊びに行き始めた頃は、いわゆる「DJブーム」で、周りもみんなDJをやっていたし、レコードを買っていました。

でも今、DJなんて(よほど大物にならない限り)モテるわけでもないし(笑)、儲からないし、よほど「好き」でない限りやる意味がないものになってきました。
だからこそ、ホンモノのDJだけが生き残る環境になっていると思います。

本当に音楽が好きで、パーティーが好きで、自分の好きな曲を人に聴かせるのが好きな人。
モテなくても、儲からなくても、そういう人にはがんばって欲しいし、私も応援して行きたいと思っています。

日本は今、世界で最もレコード(アナログ盤)が売れていると言われている市場。
さらに、インターネットで簡単に、世界のどこからでも、最先端の音楽がダウンロードできるようになりました。

私も外国のクラブに行ったり、外国から来たDJを良く聴きますが、それと比較しても日本のDJは非常にレベルが高いと思います。
だから今後は、もっと日本のDJが海外で活躍するようになって欲しいです。

DJ NOBUのような人が、ヨーロッパのお客さんを熱狂させているところが見たい。
そのポテンシャルは十分あると思うので。


東京では昨年末に多くのDJを支えて来たCISCO RECORDSの店舗がなくなってしまったり、もうすぐ老舗クラブのYELLOWが閉店してしまったり(※少し前の記事です)、クラブ・シーンにとってはネガティブな出来事が続いています。

正直、「ちょっと元気がないかな?」と思います。
でも、音楽はなくならないし、音楽が好きな人もいなくならない。
踊りたいという欲求は常にある。

だから、表向きには目立たなくても、アンダーグラウンドなシーンでまた面白い動きが生まれて来るでしょう。
それを期待してます。

あとはそこに、若い力が加わるのが見たいですね。
実際にクラブに遊びに行くと、私が遊び始めた頃と比べると20歳くらいの若いお客さんが少ない印象を受けます。

だから、若い人たちに、もっとクラブに遊びに来て欲しい!(と書いてる時点でババ臭いですが……)
そしてダンス・ミュージックの楽しさや、奥深さを知って欲しい。
これは切にそう願っています。

世界的に見ると、ダントツと言っていいほど面白いのがベルリンのシーン。
音楽的にも新しいものがどんどん生まれていますし、とにかくクラブ人口の多さが日本とは比較になりません。

週末は街中の人が踊っているのではないかと思うほど。
そして、ここのクラブの多くも、規模は大きいのですが、とてもアンダーグラウンドな雰囲気。
こちらから求めて行かないと、勝手に情報が入って来るようなものではないんです。

より多くの人が、積極的に音楽を求め、クラブを求めてシーンを作っていく。

それが理想的だし、日本ももっとそういう風になるといいな。
そこに貢献できるよう、私もがんばります!


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出会ってみたい女性の一人です。
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